夏馬の季節がやってくる その1
メイクデビューと一番牧草の季節がやってきました。
馬にも夏が得意な馬、寒い季節が良い馬がいて、
最近は競馬新聞で「暑くなってきたら調子を上げるタイプ」
みたいな厩舎コメントもちょくちょくお見受けします。
さて今回は、夏競馬で好成績をあげた馬たちをご紹介します。
まず最初は名手、岡部幸雄騎手と長くコンビを組んだ馬で、
ウイン軍団の活躍馬と言えば…

安定感抜群の成績を残した、ウインデュエルです。
通算成績は14戦9勝。
唯一着外に敗れたセントライト記念以外のレースは、すべて1番人気でした。
これだけ予想紙の◎を集めた馬も、そうそういません。
2002年の函館でデビュー勝ち。
2004年、同じく函館の大沼ステークスとマリーンステークスを勝利しました。
北海道シリーズは5戦3勝2着2回。抜群の成績でした。

父がサンデー、母の父がノーザンテーストという血統から、
多少、繁殖牝馬が限られてくるところがある、かもしれませんが、
自身の果たせなかった重賞勝ちを、産駒にゆだねます。

次にご紹介は、岡部騎手とゆかりの深い、北村宏司騎手が手綱をとっていた馬。

額の流星や黒光りする姿は、一見SS系の馬を思わせますが、
実は違います。米国種牡馬の至宝、ストームキャットを父に持つ

ストームファングです。覚えているかた、いらっしゃいますか~?
夏は函館競馬場、旭川競馬場で走り、[1・1・2・1]の成績でした。
ラストランとなったレースが函館で見事快勝して、競走馬としての幕をとじました。
現在はイーストスタッドで種牡馬生活をしています。

勝利で飾ったデビュー戦の2着は、
後に準オープンまで出世したキャピタルフライト(ヒシアトラスの兄弟)。
3着だったのは、今南関東で活躍しているルースリンド。
なかなかハイレベルな新馬戦を制していたのですね。
日本で数少ないストームキャット産駒として、
大きな期待を背負っていた馬でしたが、通産成績は3勝。
しかしながら、見栄えのする好馬体です。

ストームキャットの仔は日本で44頭ほど走ったようですが、
そのほとんどの馬は、かなりの高額で取引された馬であることでしょう。
ただ、1億円以上稼いだのは、シーキングザダイヤ、ゲイリーイグリット、
ツムジカゼの今のところ3頭のみ。意外な結果です。

イーストスタッドにはもう1頭、夏競馬で活躍した馬がいました。
3歳時、東京のカトレア賞で後続に1.1秒もの差をつけてぶっちぎり、
父であるトワニングの名を日本に広めた馬です。

その馬とは、クリストワイニング!
2000年、札幌競馬場ダ1000mの北斗賞で勝利をあげました。
こちらも現役時は3勝。イーストスタッドで種牡馬生活をしております。
産駒の1頭、クリスタルドアが、今春の阪神で初勝利をあげました。
この勝利が自身の産駒の嬉しいJRA初勝利だそうです。
昔と比べて種牡馬競争の激しい今、
100頭を越す種付けをこなす、人気種牡馬がいる一方で、
僅か何頭かの産駒の結果次第で、その後の馬生が左右される種牡馬もいます。
一部の馬や系統の産駒ばかりのレースではなく、
いろいろな馬の仔が走るレースを、ファンは望んでいるはずです。
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